Vol.1 リフォーム業界にはどんな会社があるのか?
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リフォーム成功のカギは業者選びにあり-という格言めいたフレーズは、業者選びに失敗すると満足いく結果にならないという一面も表現しているようです。自分の理想をかなえてくれて、しかも費用がリーズナブルな良心的な業者に出会いたい-は、ユーザー共通の願いでしょう。中には悪質業者もいるという業界のイメージのなかで、ユーザーにとって業者選びはそれほど大切で、実は大変むずかしい問題です。このコーナーでは、初めてリフォームに取り組むユーザーのために業者選びの注意点をコツをお教えします。
第1回は、業者と出会うにはまず業界から-というわけでリフォーム参入業種から。
<住宅リフォーム市場へのおもな参入業者>
- ★ゼネコン系
- ビルやマンション等の大型建設工事を得意とする。新築の自社施工建築物に関し、竣工後も面倒を見続ける等、高い技術力・信頼性を強みとする営業展開を実施。
- ★住宅メーカー系
- 住宅リフォーム業種の主力。新築で建てた自社物件のアフターメンテナンスが中心。フランチャイズ展開等も行い、新築・リフォームの拡大を狙う。
- ★エネルギー供給系
- 電力・ガス等エネルギー供給会社系列の企業で、住宅系では水廻り工事、生活の電化等を得意分野としている。
- ★デベロッパー系
- 戸建てから、集合住宅までの対応を可能とする。工事に伴う一時的転居等を含め、総合的な提案・フォローを得意とする。フランチャイズ展開による促進を図る。
- ★不動産業系
- 仲介、賃貸・管理業務上で必ず必要となるメンテナンス等のリフォーム工事が中心。
- ★マンション管理会社系
- 管理組合との関係で、大規模修繕(共用部分)が得意。
- ★ビルメンテナンス業系
- 日々の点検・補修の事業者。その延長線上としてリニューアルに参入。
- ★リフォーム専門店
- 外壁や内装などの専門工事店や設備工事会社、工務店などがリフォームに特化して起業した専門店。地域密着、新規顧客を指向し、全面から部分まで幅広いニーズに対応する。
- ★地場工務店系
- 地域に密着すると共に、血縁・地縁等で繋がりを持った営業展開を得意とする。小規模の修理・補修の需要は常にあり、単独での施工受注が可能なことが強み。
- ★設備工事会社
- 建築一式工事では設備関係のみの部分的な工事が多いが、リフォームでは電気、空調、給排水等の設備等で主体的な役割を担う。高い技術力、専門性、信頼性をアピール。
- ★住宅設備機器メーカー系
- 水廻りリフォームを中心。工務店や設備工事会社を会員とし、自社商品のリフォーム工事への利用促進を促すことにより営業拡大。
- ★専門工事業系
- 外装・塗装・内装工事業等、自己の主業を軸に、住宅リフォーム工事を展開。地場の強みを活かす。
- ★インテリア関連会社系
- インテリアコーディネートを軸に、住宅・商業施設等の新築・リフォームに営業を拡大。
- ★ホームセンター・家電量販店系
- 住宅関連資材を販売し、使用の仕方・組み立て方等をアドバイスする一方で、工事を請け負う。ユーザーが実際に商品を見て選ぶことのできる強みを持つ。施工は協力会社が行う場合も多い。
- ★建設資材メーカー・商社系
- 自社製品を使用する施工物件を中心に、全体的なリフォーム施工にまで営業展開を図る。